現在金融機関の担当者からラップを提案されています。
ラップはプロが運用商品を選んでくれて、相場の状況に応じてポートフォリオの中身を変えてくれるとのこと。
都度の売買手数料がかからないことも魅力的で常に相場を見ることができない私に最適な商品だと思うのですがいかがでしょうか?
この度はアセット・コンシェルジュへお申込みいただきまして誠にありがとうございます。
ファンドラップとは投資一任運用商品のことで複数の投資信託を運用担当者がお客様に代わって選ぶ分散投資型の運用商品です。
ファンドラップとは投資一任運用商品のことで複数の投資信託を運用担当者がお客様に代わって選ぶ分散投資型の運用商品です。
例えば、お客様が「資産運用をしたいが、運用方法がわからない」「仕事をしていてマーケットを見る時間がない」等、ご自身で運用先を選び、管理するのが困難であるという場合のためにプロに運用を任せることができます。
始めにお客様の運用方針を確認し、その運用方針に合わせたポートフォリオを作成いたします。組み入れる運用先は国内外の株式、債券、リート、コモディティ等で、定期的に市況環境や運用状況に応じて運用担当者が資産配分の見直しを行います。
ファンドラップは投資信託に投資をするのですが、一般的に売買手数料はかかりません。その代わりに運用期間中の管理費用がかかり、商品によっては運用成果に合わせた成果報酬がかかる場合があります。
ファンドラップは投資信託にかかる信託報酬に加え、ラップとしての管理費用もかかるため、運用費用が高くなりがちです。これらのコストは相場が好調な時にはさほど気にはならないかもしれませんが、相場の後退期には高いコストが大きな負担となります。
その理由として次のことが考えられます。通常景気後退期にはリスクの高い株式運用を少なくし比較的リスクを抑えることのできる債券中心の運用へ切り替えます。一般的に債券運用は債券利回りを期待リターンとする運用となるため、運用コストが高くなると実質的な利回りの低下が生じ、場合によっては期待リターンよりもコストの方が高くなってしまうことがあるのです。
ではファンドラップで運用をした場合どのくらいのコストがかかるのでしょうか?
証券会社によってラップ運用にかかるコストは違いますが、だいたい投資信託の信託報酬を含めて年間約2~3%のコストがかかります。
2020年6月現在、日本国債(10年)の金利が約0%、米国国債(10年)でも約0.65%程度となっております。これらを投資対象とした場合、如何にラップ運用のコストが高いかがわかります。
ファンドラップは「自分で投資を始めたいけれど、全く何もわからない」という方には良いのかもしれませんが、出来ればラップを使用せずにポートフォリオを構築した方がコストは低く抑えられます。
よく金融機関(証券会社や銀行)の担当者からラップでの運用を提案されたという相談を受けますが、個人的な見解としては金融機関の担当者ならファンドラップではなく担当者がしっかりとポートフォリオを作るべきであると考えております。